■これぞ“少子化時代”の「理想的ファミリーカー」!?
生産終了した車を振り返ると、意外にも“隠れた名車”が多いことに気づきます。
【画像】超カッコいい! これがホンダの「2列6人乗りミニバン」です! 画像で見る(30枚以上)
その中でも、ひときわユニークな存在だったのがホンダのファミリー向けミニバン「エディックス」でした。
エディックスといえば、独自の室内レイアウトが最大の特徴です。
通常のミニバンは、3列シートのレイアウトを基本としています。
しかしエディックスは前列・後列ともに3人掛け、6人全員が独立シートという「3×2シートレイアウト」を採用した唯一無二のモデルでした。
2004年7月に登場し、2009年8月に販売を終了した一代限りのモデルでありながら、その革新的なパッケージングとコンセプトは今なお語り草となっています。
既存の5人乗りや3列シート7人乗りとは違う、いわば「第3の選択肢」を提示する狙いがあったようです。
ホンダによると、車名の由来は「edit(編集する)」と「six(6人)」を組み合わせた造語で、自由な座席レイアウトを「編集」することで、移動そのものを楽しめることを表現したネーミングだと説明します。
前席に3人が座るという発想は、かつてアメ車なのに多く存在した前席ベンチシート車に着想を得たもので、開発責任者の家族ドライブ体験から着想されたといいます。
その思想を現代風にアップデートし、前列中央と後列中央にそれぞれ独立したスライド機構付きシートを配置。
肩が重ならないよう、V字型に配置する「V字シートレイアウト」を採用することで、大人3人が並んでも快適に過ごせる設計となっています。
ボディサイズは全長4285mm×全幅1795mm×全高1610-1635mmで、ホイールベースは2680mm。
当時としては珍しく3ナンバー専用設計であり、ショート&ワイドの前傾姿勢がスタンスの良さを演出しています。
2006年11月にはマイナーチェンジが実施され、より精悍な顔つきに進化しました。
ワイドボディながら取り回しにも配慮されており、最小回転半径は4.9-5.2mに抑えられています。
インテリアは水平基調のインパネで、モダンかつ上質な印象に仕上げられています。車内の広がり感を強調し、特に前席3人掛けというエディックスの特徴を視覚的にサポートする役割がありました。
乗員、特に中央席の乗員が圧迫感を感じにくい開放的な空間を目指したと考えられます。
■ホンダらしいチャレンジ精神が楽しい「名車」!
シートはすべて独立タイプで、前列中央はトレイにもなる多機能設計。
リアシートは3席独立でワンタッチダイブダウン格納が可能で、最大荷室容量1049Lのフラットな空間を確保できます。
ラゲッジスペースは6人乗車時でも439L(Honda測定値)を維持するなどして、実用性も抜群でした。
エンジンは登場当初、1.7リッターSOHC VTEC(最高出力130PS)と2.0リッターDOHC i-VTEC(最高出力156PS)の2種を設定。
トランスミッションは4速または5速ATで、駆動方式はFFとリアルタイム4WDが選べました。
2006年のマイナーチェンジ時には1.7リッターが廃止され、新たに2.4リッターDOHC i-VTEC(最高出力162PS)を搭載したスポーティグレード「24S」が追加されました。
カタログ燃費は1.7リッター・FFで13.8km/L、2リッター・FFで13.0km/L、2.4リッター・FFで12.0km/L(ともに10・15モード燃費)。
安全装備も充実しており、助手席&前列中央席に対応した大型エアバッグ、全席3点式シートベルト、ISOFIX対応チャイルドシート固定具、ABS+EBD、サイド&カーテンエアバッグ(オプション)などを備えていました。
発売当初の価格は1.7リッター「17X」(FF)が178万5000円、2リッター「20X」(FF)が201万6000円、マイナーチェンジ後の最上級グレード、2.4リッター「24S」(FF)は235万2000円でした。
このほか、装備を充実させた特別仕様車も展開されています。
※ ※ ※
そのユニークさゆえ、販売面では苦戦したエディックス。
3ナンバー専用サイズ、非スライドドア仕様、そして6人乗りという中途半端な印象が、主流となっていた5ナンバーサイズ・3列シート・スライドドア装備のミニバンと比べて不利に働いたためとみられます。
結果として販売期間は約5年と短く、2009年に後継モデルもないまま生産終了となりました。
それでもエディックスは、今なお一部のファンに愛される「隠れた名車」です。
横並び3人乗車のユニークさ、シートアレンジの多彩さ、そしてホンダらしいチャレンジ精神を感じさせる構造で、販売台数では測れない価値をもった1台だったことは間違いありません。
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