現在もその名が残るスバルの軽トラ「サンバー」。現行型はダイハツ・ハイゼットのOEMモデルになっていて、昔のサンバーを知る人からすると、少々物足りなさがある。サンバーと言えば、やっぱりスバルが自社生産していたアイツが最高だ。農道のポルシェと言われたサンバーのスーチャー仕様が、本当にポルシェ並みの高級車になってしまっているぞ。
文:佐々木 亘/画像:スバル、ホンダ、ベストカーWeb編集部
鬼のスーチャー仕様! 農道のポルシェがほんとに「高級車」になってしまった件
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RRの独創的な軽トラ
農道のポルシェサンバーの最終型
1961年から2012年まで、スバルが自社生産をしていたサンバー。非常に珍しいリアエンジン・リアドライブ(4WDもあり)を採用し、玄人の好む魅惑の軽トラだったのである。
エンジンは荷台の床下に搭載され、空荷の状態でも十分なトラクションが確保されるのが、サンバーの凄いところ。安定した走行性能と抜群の登坂性能を併せ持っている。また、軽トラというお金をかけにくいカテゴリーながら、前輪ベンチレーテッドディスクブレーキや、直列4気筒エンジンの採用を早くから行ったのがサンバー。これにより、サンバーへ追いつけ追い越せと他社が迫り、日本の軽トラのレベルが大きく上がったのだ。
特にサンバーで秀逸だったのが、1990年代以降に採用されたスーパーチャージャーモデルの存在だ。直列4気筒660ccエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせた心臓部は、最高出力58馬力・最大トルク7.5kgmfを叩き出す。また、軽トラながら1999年2月発売の最終型では、燃料タンク容量が40Lに設定されるなど、満タン時航続可能距離の長さも際立った。
こんなに魅力的なサンバーディアス・ディアススーパーチャージャーが、1999年2月発売当時の価格で124万円なのだから驚きだ。当時と現在の貨幣価値には違いがあるものの、N-BOXが200万円を超える現在の軽自動車価格から考えると、信じられない安さなのである。
この価格が、生産終了から10年以上が経過し、登場から四半世紀経過した現在どうなっているのか、サンバーの中古車情勢を見ていきたい。
新車価格の3倍超ってマジっすか!
サンバーのスーパーチャージャー付エンジン
最終生産型でも10年以上が過ぎ、初期型では25年以上が経過しているサンバー。中古車としてもそれなりの状態のモノが多いわけだが、掘り出し物のようなほぼ新古車が出てくることもある。
例えば2011年式の走行距離88kmのサンバートラック。駆動方式は4WDで5速MTの超希少車のお値段は、車両本体価格379万円なのだ。124万円で売っていたサンバーに、なんと3倍超のお値段が付いているではないか。
これは特別な例ではあるが、状態良好とも言える走行距離4万キロ程度のサンバートラックだと、車両本体価格は200万円に迫る勢い。活躍していた当時の価格である120万円まで目方を下げてしまうと、スーパーチャージャー仕様は、走行距離10万キロ超が当たり前になってくるし、120万円以下だとスーパーチャージャー付が出てこない。
商用バンのサンバーディアスは更に希少だ。そもそも全国の中古車在庫自体が少なく、最終モデルの6代目でスーパーチャージャー仕様となると、在庫が10台を切っているのも珍しくない。価格こそ爆あがりではないが、それでも2010年式で走行距離2.5万キロが200万円に迫る勢いなのだ。
ちなみに状態こそ違うが、同年式のポルシェ911は200~300万円で販売されている。農道のポルシェが、本当のポルシェと変わらぬ値段で取引される時代がやってきたのだ。
スバルが持つありったけの技術を集めた軽トラがサンバーだった。やはりOEMでは寂しいから、自社生産サンバーをぜひ復活させてほしい。軽自動車に力の入ったスバルを、また見たいものだ。
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