ティグアンに待望のディーゼル&4WD導入。課題はモアパワー
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:望月 浩彦
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VWのCセグメントSUVの「ティグアン」にディーゼルエンジン搭載モデルが追加された。VWといえば「ゴルフ」だが、そのゴルフはかつてディーゼルを長らくラインアップしており、VWといえばディーゼルのイメージがそこそこ強いブランドだったことを年配の方ならご存知だろう。1975年日本導入の「ゴルフI」をはじめ「ゴルフII」にも、そして98年まで売られた「ゴルフIII」にもディーゼルが設定され、累計9万台のディーゼルゴルフが日本に入ってきた。それ以降は国内にいわゆるNOx・PM法が施行され、排ガス規制が厳格化されたため、VWに限らず日本で売られるどの乗用車も段階的にディーゼルを廃止した。
そのVWのディーゼルエンジン搭載モデルが、今年約20年ぶりに日本へ再上陸した。「パサート」に2Lの直4ディーゼルターボエンジン搭載モデルが追加されたのだ。本来はその数年前に、現行ゴルフに搭載されて再上陸する計画だったが、例のアメリカ市場に端を発するVWのディーゼルスキャンダルによって、彼らのディーゼル関連の計画はすべて白紙に。日本再上陸も延期となった。
スキャンダルが発覚した15年当時、日本市場ではマツダがディーゼルエンジン推しを展開して躍進したほか、メルセデス・ベンツやBMWをはじめとする輸入車勢もディーゼルエンジン搭載モデルを増やして好調なセールスを記録していた。17年には輸入乗用車(日本メーカーの海外生産車を除く)におけるディーゼル車の割合は2割を超えた。クリーンじゃないという理由でいったん日本市場から消えたディーゼル乗用車が、ようやく復権しかけ、VWもその波に乗ろうとしていた矢先に発覚したスキャンダルだった。落ち度のない日本法人と、ディーゼルモデルを待っていた国内のVWファンには不幸としか言いようのない出来事だった。おかげでVWの日本でのディーゼル展開は約2年遅れた。
ただし、今年パサートにディーゼルを追加してからの展開は矢継ぎ早。今回、ティグアンと「トゥーラン」に2L直4ディーゼルエンジン搭載モデルが追加されたほか、年内にゴルフにも導入される。遅れたスケジュールを取り戻すべく一生懸命だ。
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