昨年末に発表されたロードスターの特別仕様車「35周年記念車」。その名が表す通り、ロードスター誕生35周年を記念して登場した。この35周年記念車のように、マツダはこれまでもロードスターのアニバーサリーイヤーを祝うように節目節目で特別仕様車や限定車を世に送り出してきた。その歴史を改めて振り返ってみよう。
文:西川昇吾/画像:マツダ
もう35周年!? ロードスターのアニバーサリー仕様がかっこよすぎる件
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NBでアニバーサリーカーが初登場! 10周年記念車
10周年記念仕様のNB。意外かもしれないが、アニバーサリーイヤーを祝う限定車が登場したのはNBになってからの1999年だ
NA時代も限定車は多く存在したが、アニバーサリーイヤーを祝う限定車が登場したのはNBになってからの1999年だ。
1989年に登場したユーノスロードスターから10年、ロードスター生誕10周年を記念して登場したのが10周年記念車だ。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、そして日本で販売され、その合計台数は7500台。日本市場向けには500台が販売された。
1.8Lのトップグレード「RS」をベースに、カタログカラーにはなかったイノセントブルーマイカが採用され、バフ仕上げのホイールを装着。インテリアもブルーとブラックの2トーンで仕上げられていた。ただ、このモデル最大の注目ポイントはエンジン。
ピストンなどは重量差が少ないものを厳選して組み込まれていて、より鋭いレスポンスと軽やかな吹け上げりを実現していた。実際に乗ってみても、カタログモデルとはひと味違うエンジンレスポンスを見せてくれた。
20周年記念車はNC後期で
20周年記念仕様のNC。 NBの10周年記念車と比べると、少し大人しめな専用装備であったが、完成度は高い
20周年記念車は2009年、NCの後期型で登場した。NCにはソフトトップと電動ハードトップ「RHT」の2つがラインアップされていたが、20周年記念車はソフトトップでは走りのグレードRSの6速MT車をベースに、RHTではラグジュアリー志向の強いVSの6速AT車がベースとされた。
ブラックとレッドを組み合わせた専用のRECARO製スポーツシートが与えられ、左右のフェンダーにオーナメントが装着されたほか、ロードスターとしては初採用となるボディカラーであるクリスタルホワイトパールマイカが外装色として採用された。
NBの10周年記念車と比べると、少し大人しめな専用装備であった。
初のソウルレッドはNCで採用! とってもレアな25周年記念車
25周年記念仕様のNC。ロードスターで初めてソウルレッドを身にまとったのは2014年5月に登場したこのクルマである
現行のNDロードスターと聞くと、マツダの現在のブランドを代表するソウルレッドを思い浮かべる人も多いだろう。NDロードスターが登場した時もソウルレッドのモデルが様々なメディアや広告に登場していた。ロードスターとして初めてソウルレッドが採用されたのはNDと思っている人も多いはずだ。
しかし、ロードスターで初めてソウルレッドを身にまとったのは2014年5月に登場したロードスター25周年記念車であり、このモデルはNCロードスターであったのだ。
NDロードスターの発売開始が2015年5月であったことを考えると、NCロードスターのほぼ最終で登場したモデルである。その台数は少なく、国内では限定25台での販売であった。
RHTの6速MT車をベースに、カラーはソウルレッドとブリリアントブラック(ルーフ&Aピラー)の2トーン仕様。
インテリアは手塗り仕上げの加飾パネルにオフホワイトのレザーシートが与えられている。ソウルレッド外装にオフホワイト内装の組み合わせは、現在のマツダ車にも通ずるものがあると思わせる。
なお、エンジンはピストンやコンロッド、フライホイールなどは厳選された個体が選ばれていた。エクステリア、インテリア、メカニズムに至るまでこだわって作られたモデルであったのだ。
鮮やかなオレンジが特徴的な30周年記念車
30周年記念仕様のND。最も特徴的なのは専用のボディカラーである「レーシングオレンジ」だ
そして2019年に登場し、記憶にも新しいのが30周年記念車だ。世界限定3000台、国内ではソフトトップモデルとRF合わせて150台が販売された。
最も特徴的なのは専用のボディカラーである「レーシングオレンジ」だ。このカラーは今後のロードスターへの期待を込めて、心が湧きたつ1日の始まりを予感させる朝焼けのような色…そんな思いが込められたカラーで採用された。
そのほか、RAYS製鍛造アルミホイール、オレンジのカラーコーディネートがされたインテリア、RECARO製シート、ブレンボ製オレンジキャリパーなどが装着され特別な1台に仕上げられている。台数限定ということもあり、中古市場では高値で取引されている1台だ。
今後、NDロードスター、ひいてはロードスターがどのような未来を歩んでいくかは分からないが、ロードスターの歴史を振り返れば数多くの限定車が存在した。
登場した35周年記念車に終わることなく、今後も魅力的な限定車が登場することはきっと間違いないはずだ。今後の限定車の動向もロードスターの未来を占う上で注目するべきポイントだ。
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